試験、お疲れ様でした!
まずは試験の事を忘れて、我慢していたことや好きなことをしてゆっくり休んでください。
日商簿記検定の公式な配点は公表されませんので、専門学校の解答で70点以下の方も実際の点数はわかりませんから、合格発表までは気にしなくて大丈夫です。
(最終更新:6月14日21時)
6月14日に実施される日商簿記2級と日商簿記3級について、内容がわかり次第、試験問題や解説、予想合格率を更新していきます。
◆解答速報
解答速報が以下のサイトで公開されます。自己採点はこちらからどうぞ。
▼資格の大原
▼資格の学校TAC
◆模範解答集の請求
専門学校から無料で第140回の試験問題と解答の冊子を送ってもらえます。
今回の試験でどのような問題が出題されたのか、解き方を知りたい方は請求しておきましょう。
また、次回11月の試験勉強をするさいに過去問としても利用できます。
なお、大原の方が届くのが速く、TACは文字が大きいので見やすいです。
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2015年6月本試験 TAC解答速報&速報会実施情報 をクリック
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◆予想合格率
試験内容から合格率を予想しました。
なお、商工会議所の合格発表日は概ね次のとおりです。
<合格発表日>
・6月22日 各地域の合格率が発表
・7月13~22日 全国の合格率が発表
■簿記3級
予想合格率 50%
<解説>全体的に過去問通りの典型問題でしたので、合格率も高めになると思います。
■簿記2級
予想合格率 30~35%
<解説>第3問は難しかったですが、第1問・第2問・第5問が簡単でした。全体としては過去の平均的な合格率に落ち着くと思います。
◆試験問題
今回出題された問題について解説を行います。
■簿記3級
第1問 仕訳 配点20点
1 売上諸掛(相手負担)
2 旅費交通費の支払い
3 地代を普通預金で支払い
4 所得税預り金の支払い
5 借入金の返済
第2問 補助簿 配点10点
総勘定元帳の買掛金勘定と補助元帳の買掛金元帳(仕入先元帳)の穴埋め
第3問 合計残高試算表 配点30点
(1)合計残高試算表の記入
(2)月末商品の数量、商品単価、金額を記入
第4問 伝票会計 配点10点
3伝票制の伝票を記入する問題
(1)商品を売り、現金と商品券で受け取り
(2)配当金領収書の受け取り。
(3)手付金を当座預金で支払い
第5問 精算表 配点30点
決算整理事項等は次のとおり
・現金過不足の精算
・仮払金の精算
・売掛金の回収を未処理
・減価償却
・貸倒引当金の繰り入れ
・売上原価の算定(しーくりくりしー)
・前払保険料
・未収利息
・前受地代
・前払家賃
<解く順番>
第1問→第2問→第4問→第3問→第5問
<解説>
今回は過去問と同じレベルの基本問題が出題されました。過去問通りの典型的な出題内容で、量も多くなかったため、時間内に解くことができたのではないでしょうか。
第1問 目標16点
基本的な内容です。3は普通預金勘定を使う点に注意が必要です。1の売上諸掛の相手負担の問題は応用的な問題ですから、間違えた方がいたかもしれませんが、ここで1問ミスしても大丈夫です。
第2問 目標6点
総勘定元帳の買掛金勘定と補助元帳の買掛金元帳(仕入先元帳)の基本問題です。
第3問 目標20~26点
(1)で合計残高試算表を記入、(2)月末商品の問題です。
合計残高試算表は基本的な問題です。(2)は見慣れない形式でしたが、商品有高帳を下書きに書けば大丈夫です。多少ミスをしても問題ありません。
第4問 目標10点
取引を見て、仕訳を書き、3伝票制の伝票を記入する問題です。基本問題ですから、満点を得点しておきたいところです。
第5問 目標22~26点
精算表の基本的な問題です。経過勘定がすべて出てきているので苦手な人はミスしたかもしれません。また、貸倒引当金の計算では売掛金の回収分を忘れないように注意が必要です。多少ミスしても問題ありません。
全体 16+6+20+10+22=74点
■簿記2級
第1問 仕訳問題 配点20点
1 会社設立
2 本支店会計
3 売上割戻引当金
4 有価証券の端数利息
5 減価償却(生産高比例法)
第2問 伝票会計 配点20点
(1)仕訳日計表の記入
(2)総勘定元帳の記入
(3)仕入先元帳の記入
第3問 損益計算書 配点20点
第4問 標準原価計算 配点20点
問1 仕訳
問2 損益計算書
第5問 等級別総合原価計算 配点20点
<解く順番>
第1問→第5問→第4問→第2問→第3問
<解説>
今回は得点しやすい問題で満点近く稼ぎ、第3問で部分点を狙うことが大切でした。
前々回、前回と比べると難易度は下がったため、過去の平均的な合格率30~35%になると予想しています。
短時間で解ける仕訳と工業簿記を片付けてから、第2問と第3問に時間をしっかり使うことができたのか、が合否の分かれ目になったと思います。
テキストや総仕上げ問題集で万遍なく学習していた方は、日々の努力が得点につながったのではないでしょうか。
第1問 目標12~16点
1、2、4、5は基本的な内容で、3が難しいです。1と3の注意は以下の通りです。
1 発起人が立て替えている500,000は、創立費となります。立替金は、会社が従業員などに立て替えた金額です。発起人が立て替えた金額ではありません。
3 選択できる勘定科目は売上がないので、売上割戻を使うのは学習したことがなかったと思います。しかし、選択する勘定科目から消去法で書けば正解です。
<今まで学習してきた仕訳>
売上割戻引当金55,000/現金80,000
売上105,000 売掛金80,000
↓勘定科目に売上がないので、売上割戻勘定を使う
売上割戻引当金55,000/現金80,000
売上割戻105,000 売掛金80,000
第2問 目標16~20点
伝票会計の推定問題です。仕訳日計表を記入し、受取手形勘定と支払手形勘定、仕入先元帳を記入する問題です。しっかり時間を使って、ここは8割以上を狙いたい所です。
来年6月以降に簿記3級の出題範囲となる伝票会計(仕訳日計表)が出題されていた点は気がかりでした。来年6月以降、5伝票制は日商簿記1~3級すべての範囲外となるため、今回は3伝票制の問題を出題したようです。内容は難しくなかったので、受験生にとっては有り難い問題です。
第3問 目標10~16点
損益計算書の問題です。仕訳や工業簿記の問題を素早く解いて、本問は50分程使いたいです。
問題文がわかりにくい箇所が複数あるので、簡単な所から仕訳を書くことが重要です。難易度が見分けられない方は、問題文が短い所=簡単な問題と覚えておきましょう。[資料Ⅰ]の金額をそのままを写せば正解となる部分も多いので、できる限り記入することが大切です。
今回の問題をどのようなの流れで解けばよかったのか、こちらのページで詳細に解説しています。
第4問 目標14~20点
標準原価計算の仕訳と損益計算書の問題です。基本的には簡単ですが、シングルプランなので問1(3)が難しいです。パブロフ流のテキストには書いてましたが、細かすぎるのでここは間違えて大丈夫です。
・シングルプラン(材料勘定、賃金勘定、製造間接費勘定で原価差異を把握)
価格差異60,000/材料96,000
数量差異36,000
・パーシャルプラン(仕掛品勘定で原価差異を把握)
価格差異60,000/仕掛品96,000
数量差異36,000
第5問 目標20点
等級別総合原価計算の基本問題です。確実に満点を狙いたい所です。
全体 12+16+10+14+20=72点
まずは試験の事を忘れて、我慢していたことや好きなことをしてゆっくり休んでください。
日商簿記検定の公式な配点は公表されませんので、専門学校の解答で70点以下の方も実際の点数はわかりませんから、合格発表までは気にしなくて大丈夫です。
(最終更新:6月14日21時)
6月14日に実施される日商簿記2級と日商簿記3級について、内容がわかり次第、試験問題や解説、予想合格率を更新していきます。
◆解答速報
解答速報が以下のサイトで公開されます。自己採点はこちらからどうぞ。
▼資格の大原
▼資格の学校TAC
◆模範解答集の請求
専門学校から無料で第140回の試験問題と解答の冊子を送ってもらえます。
今回の試験でどのような問題が出題されたのか、解き方を知りたい方は請求しておきましょう。
また、次回11月の試験勉強をするさいに過去問としても利用できます。
なお、大原の方が届くのが速く、TACは文字が大きいので見やすいです。
▼資格の大原 試験問題と解答冊子の請求はこちら
●入手方法
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◆予想合格率
試験内容から合格率を予想しました。
なお、商工会議所の合格発表日は概ね次のとおりです。
<合格発表日>
・6月22日 各地域の合格率が発表
・7月13~22日 全国の合格率が発表
■簿記3級
予想合格率 50%
<解説>全体的に過去問通りの典型問題でしたので、合格率も高めになると思います。
■簿記2級
予想合格率 30~35%
<解説>第3問は難しかったですが、第1問・第2問・第5問が簡単でした。全体としては過去の平均的な合格率に落ち着くと思います。
◆試験問題
今回出題された問題について解説を行います。
■簿記3級
第1問 仕訳 配点20点
1 売上諸掛(相手負担)
2 旅費交通費の支払い
3 地代を普通預金で支払い
4 所得税預り金の支払い
5 借入金の返済
第2問 補助簿 配点10点
総勘定元帳の買掛金勘定と補助元帳の買掛金元帳(仕入先元帳)の穴埋め
第3問 合計残高試算表 配点30点
(1)合計残高試算表の記入
(2)月末商品の数量、商品単価、金額を記入
第4問 伝票会計 配点10点
3伝票制の伝票を記入する問題
(1)商品を売り、現金と商品券で受け取り
(2)配当金領収書の受け取り。
(3)手付金を当座預金で支払い
第5問 精算表 配点30点
決算整理事項等は次のとおり
・現金過不足の精算
・仮払金の精算
・売掛金の回収を未処理
・減価償却
・貸倒引当金の繰り入れ
・売上原価の算定(しーくりくりしー)
・前払保険料
・未収利息
・前受地代
・前払家賃
<解く順番>
第1問→第2問→第4問→第3問→第5問
<解説>
今回は過去問と同じレベルの基本問題が出題されました。過去問通りの典型的な出題内容で、量も多くなかったため、時間内に解くことができたのではないでしょうか。
第1問 目標16点
基本的な内容です。3は普通預金勘定を使う点に注意が必要です。1の売上諸掛の相手負担の問題は応用的な問題ですから、間違えた方がいたかもしれませんが、ここで1問ミスしても大丈夫です。
第2問 目標6点
総勘定元帳の買掛金勘定と補助元帳の買掛金元帳(仕入先元帳)の基本問題です。
第3問 目標20~26点
(1)で合計残高試算表を記入、(2)月末商品の問題です。
合計残高試算表は基本的な問題です。(2)は見慣れない形式でしたが、商品有高帳を下書きに書けば大丈夫です。多少ミスをしても問題ありません。
第4問 目標10点
取引を見て、仕訳を書き、3伝票制の伝票を記入する問題です。基本問題ですから、満点を得点しておきたいところです。
第5問 目標22~26点
精算表の基本的な問題です。経過勘定がすべて出てきているので苦手な人はミスしたかもしれません。また、貸倒引当金の計算では売掛金の回収分を忘れないように注意が必要です。多少ミスしても問題ありません。
全体 16+6+20+10+22=74点
■簿記2級
第1問 仕訳問題 配点20点
1 会社設立
2 本支店会計
3 売上割戻引当金
4 有価証券の端数利息
5 減価償却(生産高比例法)
第2問 伝票会計 配点20点
(1)仕訳日計表の記入
(2)総勘定元帳の記入
(3)仕入先元帳の記入
第3問 損益計算書 配点20点
第4問 標準原価計算 配点20点
問1 仕訳
問2 損益計算書
第5問 等級別総合原価計算 配点20点
<解く順番>
第1問→第5問→第4問→第2問→第3問
<解説>
今回は得点しやすい問題で満点近く稼ぎ、第3問で部分点を狙うことが大切でした。
前々回、前回と比べると難易度は下がったため、過去の平均的な合格率30~35%になると予想しています。
短時間で解ける仕訳と工業簿記を片付けてから、第2問と第3問に時間をしっかり使うことができたのか、が合否の分かれ目になったと思います。
テキストや総仕上げ問題集で万遍なく学習していた方は、日々の努力が得点につながったのではないでしょうか。
第1問 目標12~16点
1、2、4、5は基本的な内容で、3が難しいです。1と3の注意は以下の通りです。
1 発起人が立て替えている500,000は、創立費となります。立替金は、会社が従業員などに立て替えた金額です。発起人が立て替えた金額ではありません。
3 選択できる勘定科目は売上がないので、売上割戻を使うのは学習したことがなかったと思います。しかし、選択する勘定科目から消去法で書けば正解です。
<今まで学習してきた仕訳>
売上割戻引当金55,000/現金80,000
売上105,000 売掛金80,000
↓勘定科目に売上がないので、売上割戻勘定を使う
売上割戻引当金55,000/現金80,000
売上割戻105,000 売掛金80,000
第2問 目標16~20点
伝票会計の推定問題です。仕訳日計表を記入し、受取手形勘定と支払手形勘定、仕入先元帳を記入する問題です。しっかり時間を使って、ここは8割以上を狙いたい所です。
来年6月以降に簿記3級の出題範囲となる伝票会計(仕訳日計表)が出題されていた点は気がかりでした。来年6月以降、5伝票制は日商簿記1~3級すべての範囲外となるため、今回は3伝票制の問題を出題したようです。内容は難しくなかったので、受験生にとっては有り難い問題です。
第3問 目標10~16点
損益計算書の問題です。仕訳や工業簿記の問題を素早く解いて、本問は50分程使いたいです。
問題文がわかりにくい箇所が複数あるので、簡単な所から仕訳を書くことが重要です。難易度が見分けられない方は、問題文が短い所=簡単な問題と覚えておきましょう。[資料Ⅰ]の金額をそのままを写せば正解となる部分も多いので、できる限り記入することが大切です。
今回の問題をどのようなの流れで解けばよかったのか、こちらのページで詳細に解説しています。
第4問 目標14~20点
標準原価計算の仕訳と損益計算書の問題です。基本的には簡単ですが、シングルプランなので問1(3)が難しいです。パブロフ流のテキストには書いてましたが、細かすぎるのでここは間違えて大丈夫です。
・シングルプラン(材料勘定、賃金勘定、製造間接費勘定で原価差異を把握)
価格差異60,000/材料96,000
数量差異36,000
・パーシャルプラン(仕掛品勘定で原価差異を把握)
価格差異60,000/仕掛品96,000
数量差異36,000
第5問 目標20点
等級別総合原価計算の基本問題です。確実に満点を狙いたい所です。
全体 12+16+10+14+20=72点