いよいよ「完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理する方法」だね。
む、むずかしいのかなぁ…ドキドキ…。
コツを覚えれば難しくないよ。「完成品原価に含めて処理する方法」との違いに焦点を当てて説明するね!
◆完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理する方法(先入先出法)
<解き方と解答>
○ステップ1
状況を整理します。
○ステップ2
仕掛品のBOX図の下書きを書きます。右側に仕損の欄を書いておく点がポイントです。
○ステップ3
次の部分には問題文の情報をそのまま写します。仕損の欄に評価額を書いておく点がポイントです。
○ステップ4
次の部分は計算で出します。
○ステップ5
まず、材料費・加工費の投入数量から仕損品の数量をマイナスします。次に、材料費の投入額から仕損品の評価額をマイナスします。
○ステップ6
月末の金額を計算します。
月末仕掛品の金額 2,460+1,200=3,660円
○ステップ7
完成品の金額を差額で出します。
完成品の金額 30,885+18,883=49,768円(解答)
◆完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理する方法(平均法)
<解き方と解答>
○ステップ1
状況を整理します。
○ステップ2
仕掛品のBOX図の下書きを書きます。右側に仕損の欄を書いておく点がポイントです。
○ステップ3
次の部分には問題文の情報をそのまま写します。仕損の欄に評価額を書いておく点がポイントです。
○ステップ4
次の部分は計算で出します。平均法ですので金額と数量の合計を書いておきます。
○ステップ5
材料費・加工費の合計数量から仕損品の数量をマイナスします。次に、材料費の合計額から仕損品の評価額をマイナスします。
○ステップ6
月末の金額を計算します。
月末仕掛品の金額 2,470+1,208=3,678円
○ステップ7
完成品の金額を差額で出します。
完成品の金額 30,875+18,875=49,750円(解答)
ステップ5がポイントなんだね!
そのとおり!「完成品原価に含めて処理する方法」との違いは主にステップ5なんだ。そのほかの部分の解き方は「完成品原価に含めて処理する方法」も「完成品原価と月末仕掛品原価に含めて処理する方法」も似ているんだよ。
ふーん。でも、どうして完成品と月末仕掛品に含めたことになるの?
月末仕掛品を計算する時の分母から仕損分をマイナスしているからさ。算数や数学が苦手な人は深入りしない方がいいかもね。
…うん。