ぎょっ!
今日はどうしたの?パブロフくん。
お兄さん、これ見て!パブロフ初めて見た!
それは株主資本等変動計算書っていうんだよ。
2014年11月に行われた日商簿記2級の第2問で初めて出題されました。今後も出題が予想されますので、書き方を学ぶ必要があります。
◆株主資本等変動計算書とは
株主資本等変動計算書(かぶぬししほんとうへんどうけいさんしょ)は損益計算書、貸借対照表とならぶ財務諸表の一つです。
株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の「純資産の部」を切り取って、当期の増加と減少の内訳を記載した報告書です。これには、①株主資本、②評価・換算差額等、③新株予約権の増減内訳が記載されるので、株主資本等変動計算書という名前になっています。しかし、日商簿記2級の範囲は①だけなので、本記事では①について説明します。
◆株主資本等変動計算書の書き方
株主資本等変動計算書は、大きく分けると当期首残高、当期変動額、当期末残高の3つを記入します。それぞれ見ていきましょう。
1.当期首残高
まず、「当期首残高」に記入します。金額は、「前期の株主資本等変動計算書『当期末残高』」または「前期の貸借対照表『資産の部』」から取ってきます。
2.当期変動額
次に、当期、純資産の部に変動があった項目を記入します。詳しくは後述します。
3.当期末残高
最後に、当期末残高を記入します。
◆仕訳と株主資本等変動計算書
上記2.当期変動額の書き方について説明します。ここでは例題を使って仕訳をどのように記載するのか見ていきましょう。
<例題>
次の取引について、株主資本等変動計算書に記入しなさい。
(1)株主総会において、利益剰余金を財源として100,000円の配当が承認された。なお、会社法で規定する額の利益剰余金を計上する。
(2)1,600,000円の増資を行い、払込金は全額当座預金に預け入れた。なお、資本金は会社法が認める最低額を計上する。
(3)株式会社宮城物産を吸収合併した。宮城物産の資産は、建物450,000円(時価500,000円)、商品80,000円(時価100,000円)、負債は借入金200,000円(時価200,000円)であった。合併の対価として、当社の株式1,000株(時価@400円)を交付したが、資本金増加額は200,000円、資本準備金増加額は200,000円とした。※
(4)決算の結果、当期純利益985,000円を計上した。
答案用紙はこちらからダウンロードできます。
※参考(難しいので理解しなくてOK)
吸収合併の場合、合併契約書に従い、資本金と資本準備金などの金額が決まります。増資のように半分以上を資本金とする訳ではなく、日商簿記138回のように資本金10,000千円、資本準備金12,000千円、その他資本剰余金3,600千円増加した、という場合もあります。ただし、出題されても問題文に金額が書いてありますので、金額をそのまま写せば大丈夫です。その他資本剰余金が出てくる合併の仕訳は簿記1級の範囲だと思いますので、例題では簡単な問題を使って説明しています。
<解答>
(1)剰余金の配当の仕訳
繰越利益剰余金 110,000 / 未払配当金 100,000
利益準備金 10,000
2.新株の発行の仕訳
当座預金 1,600,000 / 資本金 800,000
資本準備金 800,000
3.吸収合併の仕訳
建物 500,000 / 資本金 200,000
仕入 100,000 資本準備金 200,000
借入金 200,000
4.当期純利益の仕訳
損益 985,000 / 繰越利益剰余金 985,000
●まとめ
・株主資本等変動計算書とは、純資産の部の増減が書いてある。
・書き方はとても簡単。
わかってしまえば結構簡単でしょ?
うん、パブロフよくわかった!
今日はどうしたの?パブロフくん。
お兄さん、これ見て!パブロフ初めて見た!
それは株主資本等変動計算書っていうんだよ。
2014年11月に行われた日商簿記2級の第2問で初めて出題されました。今後も出題が予想されますので、書き方を学ぶ必要があります。
◆株主資本等変動計算書とは
株主資本等変動計算書(かぶぬししほんとうへんどうけいさんしょ)は損益計算書、貸借対照表とならぶ財務諸表の一つです。
株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の「純資産の部」を切り取って、当期の増加と減少の内訳を記載した報告書です。これには、①株主資本、②評価・換算差額等、③新株予約権の増減内訳が記載されるので、株主資本等変動計算書という名前になっています。しかし、日商簿記2級の範囲は①だけなので、本記事では①について説明します。
◆株主資本等変動計算書の書き方
株主資本等変動計算書は、大きく分けると当期首残高、当期変動額、当期末残高の3つを記入します。それぞれ見ていきましょう。
1.当期首残高
まず、「当期首残高」に記入します。金額は、「前期の株主資本等変動計算書『当期末残高』」または「前期の貸借対照表『資産の部』」から取ってきます。
2.当期変動額
次に、当期、純資産の部に変動があった項目を記入します。詳しくは後述します。
3.当期末残高
最後に、当期末残高を記入します。
◆仕訳と株主資本等変動計算書
上記2.当期変動額の書き方について説明します。ここでは例題を使って仕訳をどのように記載するのか見ていきましょう。
<例題>
次の取引について、株主資本等変動計算書に記入しなさい。
(1)株主総会において、利益剰余金を財源として100,000円の配当が承認された。なお、会社法で規定する額の利益剰余金を計上する。
(2)1,600,000円の増資を行い、払込金は全額当座預金に預け入れた。なお、資本金は会社法が認める最低額を計上する。
(3)株式会社宮城物産を吸収合併した。宮城物産の資産は、建物450,000円(時価500,000円)、商品80,000円(時価100,000円)、負債は借入金200,000円(時価200,000円)であった。合併の対価として、当社の株式1,000株(時価@400円)を交付したが、資本金増加額は200,000円、資本準備金増加額は200,000円とした。※
(4)決算の結果、当期純利益985,000円を計上した。
答案用紙はこちらからダウンロードできます。
※参考(難しいので理解しなくてOK)
吸収合併の場合、合併契約書に従い、資本金と資本準備金などの金額が決まります。増資のように半分以上を資本金とする訳ではなく、日商簿記138回のように資本金10,000千円、資本準備金12,000千円、その他資本剰余金3,600千円増加した、という場合もあります。ただし、出題されても問題文に金額が書いてありますので、金額をそのまま写せば大丈夫です。その他資本剰余金が出てくる合併の仕訳は簿記1級の範囲だと思いますので、例題では簡単な問題を使って説明しています。
<解答>
(1)剰余金の配当の仕訳
繰越利益剰余金 110,000 / 未払配当金 100,000
利益準備金 10,000
2.新株の発行の仕訳
当座預金 1,600,000 / 資本金 800,000
資本準備金 800,000
3.吸収合併の仕訳
建物 500,000 / 資本金 200,000
仕入 100,000 資本準備金 200,000
借入金 200,000
4.当期純利益の仕訳
損益 985,000 / 繰越利益剰余金 985,000
●まとめ
・株主資本等変動計算書とは、純資産の部の増減が書いてある。
・書き方はとても簡単。
わかってしまえば結構簡単でしょ?
うん、パブロフよくわかった!